キャンプ道具を愛し過ぎるな

2019-08-06

スノーピークが発売したアウトドア用卓上コンロ”GS-600 HOME&CAMPバーナー”について、SNSの一部キャンパーの間で賛否両論、喧々諤々となっている。

何故そんな事になっているのかと言えば、製造が中国で行われているからだ。
日本の誇る高級アウトドアブランドが発売する新製品が、粗悪な出来、コピー品などネガティブなイメージが強い中国製造というのはどうなのよ??という話である。

実はスノーピークが発売しているメイドインチャイナ製品は他にもある。というよりも、殆ど全てのアウトドアメーカーのテントや衣類などは、中国や東南アジアなどの国々で作られており、国産品などほぼ皆無に近い。

だからと言って中国製がそんなに良くないのか?と言われれば、そんなことは無いと思っている。個人的な経験と感想で言えば、これまで使ってきた道具(アウトドア用品、日常品問わず)中国製でもきちんとした品、問題なく使用できるものもあれば、巷の噂通り、すぐに壊れたものもあった。

このバーナー、実際のクオリティについては私も実際に購入したわけではないのでわからない。また件のSNSの多くの書き込みでも、中国製だからって、品質管理や企画はスノーピークがやっているのだから、品質的には問題ないだろう。といった意見も多数見られた。

だが、論争のポイントは品質ではない。
スノピと言えばメイドインジャパン、信頼の燕三条ブランドだから安心して買ったのに、騙されたと感じるユーザーが少なくないということだ。要は、販売手法の問題である。
今回この件を目にして、昔、食品偽装事件というのがあったのを思い出した。

 

貴方がキャンプ道具を買う際に、購入の決め手となるのは何だろうか?時には雨風に晒されるアウトドアで使う品であるから、性能面は無論気にするだろう。
しかし、最後に決め手となるのは、デザインや機能が素敵な夢をイメージさせてくれるかどうか、といったところではないだろうか。

この製品を使えばあんなことが出来てオシャレ。あるいは、こんなイメージの素敵なキャンプが出来てカッコいい、、そうしたワクワク感が、財布の紐をゆるめる最後のカギとなっている筈だ。

今回のスノピの件も同じことだ。国産で間違いない有名ブランドのイケてるアイテムであるからには、もちろん故障などの心配をせずにアウトドアフィールドで使えて、しかもゴツイ他のアウトドア用バーナーと違って見た目もお洒落、素敵な夏のキャンプの食事が出来る、、といった風景がユーザーの頭の中をよぎっていたことだろう。

 

はっきり言おう。道具を使って描ける夢はすぐに消えると。
メーカーのカタログや製品のパッケージに描かれているようなシーンに憧れて、その再現を試みて楽しめるのはせいぜい数回までだろう。

後は、だんだんと飽きてくる、冷めてくる、、そして次の刺激を求めてまた新たなアイテムに手を出す。。この繰り返しになるだけだ。使ううちにだんだんと汚れ、それと共に愛着も失われていき、その準備や片付けだけがひたすら面倒になる。そして後に残るのは道具の山だ。

だからと言って道具を買うな、使うなと言いたいわけではない。
本当に必要なアイテム、それらは積極的に、そして大事に使いこなすべきだ。だが、それらにしても、道具に恋はしない。昔からの親友や古女房のように、ただひたすら信頼していつも側に置いておく。

どんな道具が自分とって重要なのかは人それぞれで、それぞれのアウトドアのスタイルの中で経験から絞り出すしかない。
ある人にとってはテントや斧は必需品かもしれないが、別の人間にとってはタープやナイフで十分、その代わりになることもあるからだ。

そして残りは自分の知恵と技術を駆使して、野外から得られる素材でキャンプを作り上げる。その方が本当は余程絵になる、周囲の自然にマッチした野営の風景が作れると思うのだが、それは私だけだろうか?

 

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