道具を使うか、使われるか

2013-12-12

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アウトドア雑誌”Be-PAL”の、今回の特集は”ナイフと焚き火”

言うまでもなくアウトドアの基本中の基本なのだから、今さら何を、、と言った感があるにはあったが、その切り口が興味を引いた。

このテーマで現役猟師達を特集しているのだ。

今年は害獣と鹿肉に注目してイベントを行う機会が多かったせいもあり、興味津々でページを捲ってみる。

 

インタビューされている中には、私も名前を知っていたり、その著書を読んだことのある有名ドコロの方々もちらほらいらっしゃる。

北海道の熊撃ち専門家、岡山のハンター兼漫画家、岐阜の自然保護組織などなど。

で、彼らの使っているナイフやその他の装備も一緒に掲載されているのだが、そこには興味深い共通項が見られた。

それは、”高級品、ブランド品などが殆ど見当たらない”ことである。

特にベテランになればなるほど、その傾向が強い。

その代わりにもう何十年も使われ、代々受け継がれてきたものや、自作、あるいは特注で作ってもらったという刃物が多数あった。

 

刃物以外にしてもそうである。一流ブランドのウェアやテントなどはひとつも出てこない。

つまり、全ての道具は、彼ら一人一人が持つ、プロの狩猟者の流儀に沿う機能だけを持った実用品なのだ。

また、決まった地域の自然環境の中、決まった獲物を決まった時期に狩るという前提が存在している。

このことが、さらにその流儀を独特かつ洗練された手法に育て上げ、ナイフも独自の形状、機能を持つ方向に発展させたのだろう。

長い経験を積む内に、自分なりのやり方、方法論が構築されていく。するとそれに伴って、必要な道具も自ずと決まってくる。

そこでは高価な市販品が持つ無駄な機能の出番はない。

それよりも酷使に耐えるタフさや、シンプルだが多目的に使える汎用性、軽量さなどの方が余程重要だ。

 

道具の持つ性能にお世話になるのではなく、自ら身に付けた智慧と技術が、何でもない安物の日用品を、野山で生きる為の道具に変えてくれる。

テントがないから寝られない、、長靴じゃ歩きにくくて、、などという装備ありきでは、プロではないのだろう。

道具に使われるのではなく、道具を使いこなす。
あるもので何とかする、無いものは創りだす。ブッシュクラフトの真髄である。

その代わり、重要な道具には拘り、手入れをしながら、長い間使い続ける。

また、無駄なものは一切持たない代わりに、そういった重要装備は決して忘れない。

全てがシステマチックに体系化されたそのスタイルは、流派と呼ばれても可笑しくはない。
 

 


限られた装備と自分の技術で、自由に野営を行う。
その為の知恵とスキルと思考力を養うには、、
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