バノックとは?
あなたはバノックという名の食べ物を知っているだろうか?
簡単に言うと、原始的なパンのようなもの。
イギリスのティータイムで出されるスコーンと同じような材料で作られている。
元々はスコットランド周辺に古くから伝わる伝統的な食べ物で、北米のエスキモーやイヌイットといった先住民族の間にも、似たようなレシピのバノックが伝わっているそうだ。
先日のキャンプの際、キャンプ場近くの地元では有名なパン屋で、初日の昼食を買ってきた。
昔ながらの薪窯で焼かれた、フワフワアツアツのレーズンブレッド。
出来上がったばかりのパンの美味さを久々に感じながら、
”キャンプであまり道具や手間をかけず、焼きたてのパンを食べられる方法は??”
と思っていた。
そんな時にふと思い出したのが、このバノック。
以前に何度か作っていたが、暫くやってなかったので、すっかり忘れていた。
キャンプでパンを焼いて食べたいと思った時、問題は調理器具だ。
ダッジオーブンがあれば可能だろうが、それも無い場合にはなかなか難しい。。
石でかまどを組むやり方もあるにはあるのだが、かなり手間で、しかも難しい。(この石組み竈はまた後日、紹介したいと思う)
だが、このバノックならば、特別に道具を必要としない。
焚き火さえあれば、簡易的ではあるが焼きたてのパンが食べられるのだ。
焚き火、寝床、水、方角、、、野外で生きる力を学ぶ、
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野外でのバノックの作り方
作り方は極めて単純。材料は、、
・小麦粉 1カップ
・ベーキングパウダー 小さじ1
・塩 小さじ¼
・バター 大さじ3
・ミルクパウダー 大さじ2
・水 適量
そして作り方だが、、
1)まず上記の水以外の材料を良く混ぜ、その後、徐々に水を加えて、耳たぶ程度の堅さになるまで良くこねる。
バターを湯煎などして予め溶かしておければ、混ざり易いだろう。
2)木の枝などにらせん状に巻きつける。厚みは12~13mm程度。
3)焚き火で黄金色になるまで、くるくる回しながら炙る。
炎が出ている焚き火よりも、真っ赤に燃えている熾き火の方がより上手に、美味しく焼ける。
以上、簡単。
その他の楽しみ方
このバノック、事前に材料をミックスしておけば、焼く前に水を加えてやるだけで、直ぐに準備が終わるのも特徴だ。
ジップロックなどに入れてキャンプやハイキングに持っていけば、簡単に調理できて、暖かく食べられる携行食とすることもできる。
また、上記のレシピのほかにも、色々な材料を入れて作るやり方があるようだ。
レーズンやプルーン等のドライフルーツやナッツ類を加えても美味しいと思う。
焚き火の周りで、木に巻きつけたバノックを焼きながら、仲間とワイワイやりつつ食べるなんてのも楽しいだろう。
ご飯はもちろん、おやつとしても楽しめそうなバノック、是非試してみてもらいたい。
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