大晦日、深夜11:50。
初詣に出掛けた神社の境内で、篝火を見た。
神殿へと詣でる人々の列の蠢きを感じながら参道に並ぶと、
青黒く聳え立つ、
この最後に至って火を見ながら年を越すとは、
家屋密集の大都市の東京では、野外で火を炊くのは、
東京に限らず現在の日本の多くの街では、火災予防条例により焚き火は禁じられているのが実情だ。
ネットで調べてみれば解るが、
そんな中で、本物の篝火を見られるとはついている。実際私も、
寺社や公園などでは、古くからの行事で火を扱う風習がある場合、
が、火事の危険性や近隣への煙の迷惑を考えると、
因みに、この神社は能楽殿があり、
私の地元の宮城では、”どんと祭”と呼ばれる風習がある。
毎年1月14日に、
大きなところでは直径数メートル、高さ2~
そんじょそこらのキャンプファイアーレベルではない巨大さ、
この火に当たって体を温めると、
また、その火で餅を焼いて食べるという風習もあったように思う。
こうしたことが未だに出来るのも、
東京に住み始めたばかりの頃の正月過ぎ、
先日まで恭しく供えられていたものが、数日後にはあっさり、
そして、東京ではどんと祭という風習がないことも、
なので、
人が生きる為に欠かせないエネルギー、
闇の暗さから身を護り、寒さに凍える体を温め、
しかし、触れれば身を焼き、
火を生み出し、コントロールできるということは、
置かれた環境から燃える物を見つけ出し、集め、割り、削り、
風の流れを読み、必要なだけの小さな炎を熾す。
そこには、野外で自分と仲間を生かす為に、
今年、あなたが何処かの野山で焚き火をする機会があったら、
そうすれば、
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