ブッシュクラフトとは

2013-09-05

 

bushcraft 1

 

”ブッシュクラフト”

この言葉を聞いたことが、アナタはあるだろうか?

Google検索でヒットするのは、約36万件のみ。インターネット万能の時代に、この件数はとても少ないといえる部類に入るだろう。

それ程、まだ日本では知名度の低いこの言葉だが、その意味するところは、我が国にも古来から存在しているのだ。

では、何なのか?といえばそれは、

”自然から得られる恵みを利用して、野山で生活する為の技術”

ということになる。

 

高度な産業がなかった古代、人々は生きる上で必要な食料や道具を、身の回りの自然から手に入れ、生活を少しでも豊かに送ろうと知恵を絞ってきた。

例えば、生肉を齧るだけの食習慣から、より美味しく、食中毒などの危険を避けるために、火で食物を調理する術を身につけた。

あるいは、湿って太陽の光の届かない穴倉での暮らしから、木を切り、加工して、夏は涼しく、冬は温かい快適な住居を作ることを覚えた。

豊かな現代の暮らしとは比較にはならないけれども、その時代、環境の中で、出来るだけ豊かで文明的に生きる技術を、先人たちは苦労して編み出してきたのである。

この、昔ながらのスキルが、ブッシュクラフトと呼ばれるものである。

 

読んで字のごとく、ブッシュ(茂み)でクラフト(工芸)を行うということなのだが、ここで、一つの疑問を思い浮かべる方もいるだろう。

それは、”それって、サバイバルとどう違うの?”ということだ。

確かに、技術的には非常に近い、あるいは同じものもが含まれることも多々、見受けられるのだが、その定義にはある線引きがなされている。

それは、ブッシュクラフトについて言えば、その土地でより良い生活を持続させていく為の技術ということである。

これに対してサバイバルは、その土地から脱出し、生還するための技術と位置づけられている。

つまり、同じ自然の中で命を繋いでいくにしても、片方はずっとその場で暮らし、もう一方はあくまで最低限、生存を可能にした上で、文明社会へ還るという違いになる。

”生きる”ということの意味付において、大きな違いが存在するのである。

解りやすい例をあげるならば、、

サバイバルならば、生還まで取り敢えず生命を保つために、食器がなかろうが、手づかみでもゴハンを食べられれば事は足りる。

だが、ずっとそこで毎日、同じように食生活を送る為には、木を削って皿やコップを作った方が、長い目で見て便利で快適だ。

 

なぜ、今、このブッシュクラフトに私が注目しているかといえば、日本のアウトドアの新しい1ジャンルになるのではないかと予感しているからである。

現代日本のキャンプ環境から考えると、ブッシュクラフトはとても合理的でまた、魅力が多いのだ。

全てのキャンプグッズを買い揃え、年に数回、たった1晩、2夜の為に大荷物を積んで出かけるキャンプスタイルに辟易しているキャンパー。

彼らは既に何年も、何度も野営をこなしてきて、その矛盾に薄々、気付いているのではないか。

また、そのくらい経験を積んだ中級キャンパーならば、よりワイルドなスタイルのキャンプにも興味を持ち始めている筈だろう。

しかし、いきなりサバイバルではハードルが高いし、年に数回の楽しみであるキャンプが、苦痛と苦労で終わるのは御免だというのが普通だ。

ここに、ファミリーキャンプとサバイバルの間に位置するブッシュクラフトのニーズが存在する。

 

自分の知識と技術、経験で自然から道具を創りだす楽しみ。

少ない装備で自由に野山を歩き回れるメリット。

無駄な出費を抑え、車への積み下ろしの労も少なく、保管場所にも頭を悩ませることのない合理性。

そして、何より、昔、映画や本で読んで憧れたような、ワイルドで格好良いスタイルのキャンプが出来る事。

まだまだ知られていないこのアウトドアの流儀を、週末冒険会では今後、皆さんに積極的にオススメしていく予定である。

 

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