キャンプの必須アイテムといえば?と問われてあなたは何を思い浮かべるだろうか?
リュック、寝袋、ナイフ、、それらと並んでまずイメージするのは、テントではないだろうか?
大自然の中で体と心を休ませてくれる、自分だけの秘密基地。これがなければキャンプにならない!そう考えるのが普通だろう。
しかし、キャンプスタイルによっては、必ずしもテントを必要としない場合もある。
つまり、野宿やそれに近い状態で寝泊まりする方法だ。
昨今流行りの超軽量装備で野山を歩きまわるウルトラライトや、限られた装備での野営を行うブッシュクラフト・サバイバルスタイルがこれに当たる。
テントとシェルタータープ、どっちを選べば良いの?
ではどうやって寝るかというと、シェルターと呼ばれる簡易的なテントを使う人もいれば、シェルタータープと呼ばれる一枚物のシートを使い、屋根だけや簡単なテント状のねぐらを作ってしまう場合もある。
これらの機能はそれぞれ特性があり、モノによりそれぞれの中間的な性格を持ち合わせる場合も少なくない。
薄く軽いシェルターは機能的に山岳用の超軽量テントとかなり近くなるし、シェルタータープの張り方のバリエーションによっては、殆ど露営と変わらず、もろに外気に晒される。
こうなってくると、テント、シェルター、シェルタータープのどれを選ぶかというのは、個人の慣れと主観的な問題になってしまうのだ。
重量205gの超軽量シェルター(Six Moon Designs)
ある人は、多少の重量を犠牲にしてでもテントの密閉空間のありがたさを取るかもしれないし、別の考えを持つ人は、設営撤収の手間と重量を嫌がって、体はむき出しでもシェルタータープを良しとするだろう。
実際、私も最近は、余程の雨風でもない限りは、そのまま(シェルターも無し)か、シェルタータープがメインだ。
テントもタープもどうせ同じ布切れ一枚なら、簡単で軽い方がいいと思っている。
敢えてシェルターを選ぶ理由
何故、ウルトラライトやブッシュクラフトがテントを使わないかと言えば、答えは単純に、荷物を軽くコンパクトにしたいからだ。
だが最近は、そのメリットが失われつつある。
一人用シェルターと最新の超軽量テントでは、重量の面で大差がなくなってきているのだ。
一般的なシェルタータープが500~700g程度なのに対し、重さ1kg前後のテントは珍しくなくなって来ている。
また、最新素材を使用しているので、雨や強風下でも快適に眠れる。
シェルターより数百グラム程度重いとしても、テントはそれを補って余りある価値をもたらしてくれるだろう。
だったら超軽量テントが一番良いんじゃないの?もうシェルタータープの存在意義はないの??
当然、そういう疑問が出てくるだろうと思う。だがその答えは、、、 NOだ。
テントには無いシェルタータープの利点、それは汎用性と火を扱えるという点に尽きる。
汎用性について言うと、例えば複数人が寝泊まりする際には、水平に広くシェルタータープを張ることで、皆が夜露を凌いで眠れる広さの空間を作り出すことが出来る。
また逆に、一人で過ごす風雨の夜ならば、テントと似た張り方をすることで風と外気を遮ることができる。
そして、半開放型の形状に設営するならば、屋根の下で焚き火をすることも可能だ。
ダイヤモンドフライと呼ばれる、代表的なシェルタータープの張り方。
ペグ4本と2㎡程度のロープ1本だけで設営が可能。
気温が氷点下に冷え込む冬の森の中、ソロで野営を行う際に、小さな焚き火を燃やし続ける技術さえあれば温かく眠ることが出来て、朝には寝起きに熱いコーヒーを淹れることも容易い。
一般的なキャンプの設備と比べると、ソロテントは寝室、大型のタープがリビング兼食堂であるのに対し、シェルタータープはワンルームマンションに当たる。
一部屋でリビングもキッチンも寝室も兼用でき、すぐ手の届くところに全ての道具がある。
そして何より、目の前に焚火があることで、暖かく、明るく過ごせて、そこから動かずに調理も済ませられる。
こうした点がテントには真似のできない、シェルタータープのアドバンテージなのである。
アディロンダックと呼ばれる張り方。これも焚火と相性が良い。
テントとシェルター、どちらが偉い?!
無論、積雪のある山岳地や、暴風雨の吹き荒れる平原のような環境では、テントの方が遥かに快適だ。
用は使い方の問題であって、テントとタープどちらかが優れているとか、どっちか片方だけあれば、どんな状況でもOKといったことではない。
大切なのは両方共使いこなせる技術と、状況によってベストな選択を出来る正しい知識があるかどうかだ。
数多くの選択肢があることは、数多くの道具を持つことよりも強い。
どんな時も、人間の最高のツールは、頭脳なのだから。
様々なタープの張り方については、”タープシェルター張り方マニュアル”をご覧ください。
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