煙草が似合う、焚き火の風景


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先日、You tubeを見ていると、昔の煙草CMを集めた映像を見つけた。

健康志向、嫌煙意識の高まりで今は見かけることもなくなったが、1980年代辺りにはタバコのCMがTVで良く流れていた。

思わず懐かしくて、1時間近くもハマって、見てしまった。。。

各社、タバコの銘柄のイメージに合わせた綺麗な映像。

美しいNYの夜景の空撮や、007ばりのサスペンス仕立ての作り。

また単車で大陸を旅する男が、旅先ですれ違う女性との、一瞬の目線のやり取りなど。
(これ、わかる人にはわかるよね)

 

確かにその煙草を買う人間の志向、性格に焦点を当てた、上手いイメージ型のマーケティングだったんだな~

などと、ちょっと仕事目線で、感心しながら見続けてまった。

その中で、昔お気に入りだったある煙草のCMを発見。

お!懐かしい~と、ちょっとその当時を思い出した話。

 

一日の旅を終えたカウボーイが、荒野で焚火を囲んでいる。

僅かな潅木だけの土漠の夕闇に浮かび上がる、馬と男のシルエット。

火の脇に置かれたダッジオーブン。その蓋がゴトリと重い音を立ててずらされる。

その中には熱く煮えたチリビーンズと、焼き上がったばかりのパン。

皿に盛られ、美味そうな湯気を上げているそいつを、口に放り込む。

やがて男は煙草を咥え、火をつけると深く一息、吸い込まれた煙を長く静かに吐き出す。。

 

うー、かっこええ!

ガキンちょだった自分は、こんなシーンに憧れていた。

まあ、中学生あたりが煙草に手を染めるのって、たいてい格好良く見えるからなんて理由だったと思う。

焚火の炭を摘み上げて点ける、タバコの味。

これがまた何故か、美味いのである。喫煙家の方はお試しあれ。

 

ところで、煙草が虫避け、蛇避けになることはご存知だろうか?

煙草をほぐして水に漬け、茶色になったところでテント周りやズボンの裾にかけておく。
すると、ニコチン成分を嫌って、虫や蛇が寄り付きにくくなると言われている。

飛んでくる虫には効果があまり無いと思うが、地面を這ってテントに侵入しようとする虫なんかには、効果が期待できる。

また、煙草の葉はその昔、止血用にも使われていたそうだ。
 

因みに、紙巻きたばこの巻紙を近くでじっと見ると、横縞の線が入っているのが解る。
これ、実は火薬が含まれている為に生じた線なのだ。

煙草を吸わずに置いていても、火が消えないようにするため、燃焼剤としてこのような加工がしてあるそうだ。
火が点いたままの煙草を見ていると、時折、ボッと、この紙が燃え上がるのが見て取れる。

ということは、、、

カンの良い読者ならお気付きとは思うが、火起こしの際に、この巻紙が役に立つ。
ファイアースティールや火打石から得られた、ごく僅かな火種を持続させる際に便利なのだ。

蛍の尻の光ほどしかない小さな火を、この煙草の紙に落とすことで、短時間で消えることなく、持続してくれる。
その間に、杉の皮や枯れ草などに包んで、上手く空気を送ってやれば、炎が上がることになる。
 
野外では色々と役に立ってくれるものである。
 
 

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