昨日で、東日本大震災から3年半が経った。防災用品、あなたは揃えているだろうか?
今回は普段、野山で活用しているキャンプ道具達を、防災用品として役立てるという観点から一考してみる。
”わざわざお金を掛けてまで揃えるのはちょっと、、”
”備えが大事なのは解ってるんだけど、ついつい、、”
なんてとこが、防災グッズに対する大方の本音のはず。
不景気なご時勢、中々そこまで手が回らないというのも現実だとは思う。
ならば既に持っているアウトドア用品を役立てるという発想はどうだろうか?
考えてみると、地震で避難生活をおくるのも、野外で生活するのも、見方を変えれば共通する要素は同じ。
”現代社会の便利な恩恵が存在しない暮らし”
ということ(キャンプは敢えてそんな生活を楽しむ訳だが。)
だからいろんな装備品や食料を準備して出かけて行くのである。
では、そんな状況でも最低限、生活するのに必要な要素とは?
画面をスクロールする手を止めて、ちょっと考えてみて欲しい。
答えは、”衣、食、住”。
これは、防災用品を揃える際の基本的なキーワードなので忘れないようにしておくこと。
・雨風に強いアウトドアウェアは、暖房の効かなくなった家や、避難所での暮らしで、寒さから身を守ってくれる。
・食料も無く、ガスも使えない。。そんな時に携帯コンロと最低限の水、山用のフリーズドライ食品でもあれば、体力も保持することが出来る。
・停電で真っ暗な家の中、ガスランタンやヘッドランプがあれば、明かりが得られる、ほっと安心できる。
そう考えてみると、フツーのキャンプ用品を持っていれば、そのまま防災用品の代わりになるとは思わないだろうか?
むしろ、中途半端な防災グッズに比べたら、一つ一つ考えられて、高品質なアウトドア用品の方が、より使い易くて高機能だ。
上に書いたキーワードの衣食住を頭に浮かべながら、避難袋代わりのリュックサックに、愛しのキャンプ用品を詰めてみよう。
難しく考えなくても、一人で2泊3日位のキャンプにいくと思っていれば、取りあえずは防災セットの基本が完成すると思う。
(逆に、市販の防災セットでキャンプしたら、どれだけ不十分な内容か解るかだろう)
ここで注意して欲しいのは、いろいろ考え過ぎるあまり、あれやこれやと何でもかんでも荷物を増やしてしまうこと。
取りあえず短期間、自宅や公園で自分達だけで生活しながら、助けが来るのを待つ、という状況をイメージして、装備を選択しよう。
でないと、しまいには家にあるものは何でも必要だという、重くて運べない、究極に非現実的な避難袋が完成するだろう(笑)
次回は、衣食住の次に必要な準備について書いてみたいと思う。
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