キャンプ場以外でキャンプをする為に Part1

2017-12-12

 

最近のブッシュクラフトの流行りもあってか、管理されたキャンプ場ではない、リアルな自然の中で寝泊まりしたいニーズが確実に増えているのを感じることがある。
いわゆる、ゲリラキャンプというやつだ。

実際、週末冒険会のキャンプに参加するメンバーの中からも、そのような意見や質問がちょくちょく出ることがあり、本来の野営の魅力が理解されてきている気がして、少し嬉しい。

(余談だが、”野営”とは文字通り野外での宿泊=キャンプを指す言葉であり、昨今のブッシュクラフトマニアの方々が、キャンプ場以外でのキャンプを野営と呼んでいるのは、言葉の意味的には間違い)

 

だが、このニーズは同時に、必ず同じ問題とセットになっている。
それは、”キャンプ場以外のどこでキャンプすればよいの?”というものだ。

日本の土地は基本的に、私有地か共有地のどちらかでしかない。
そして当たり前の話だが、私有地で無断にキャンプしたら、土地の無断使用、不法侵入に当たる。

ならば共有地はどうか?といえば、これも自治体の所有や管理、また公園法などで細かく規制されている場合が多く、厳密には管理している役所などに確認しない限り、地元の人もよくわからないというのが本当のところだ。(キャンプ禁止の立て看板などがあれば話は別だが)

おまけに、地方の山間部などは、私有地と共有地の境界がどこなのか、役場で公図(土地の所有権がわかる地図のようなもの)でも手に入れない限り、明確ではない場所も数多くある。

さらに問題となるのが、火気、特に焚き火の使用が認められているかどうか、、ということだ。

キャンプすること=テントを張って泊るのはOKだが、火は使っちゃダメ、、となると、炊事もキャンプの大きな楽しみの焚き火も出来ないことになり、これまた事実上、キャンプできない場所ということになってしまう。

ということで、相当入念な下調べをしてからでないと、事実上は共有地でのキャンプは法的にNG、、となりかねない。

 

と、何だか読んで頂いているアナタのやる気を削ぐような話になってしまったかもしれないのだが、実際にはそこまで絶望的になる話でもない。

実際にそうした場所でキャンプしている例は無数にあるし、我々週末冒険会のイベントも、キャンプ場以外で実施することは沢山ある。

ここからは私のこれまでの経験と独断になるのだが、こうした場所を探し、またトラブルなくスムーズに野営する為のポイントは、以下のようなものだと思う。

1、水辺(海、川)
2、周囲に人家などが無い場所
3、あまり大規模にやらない、ソロや少人数で行う。
4、住民の方には挨拶、友好的に
5、焚き火の後は完全抹消、ゴミは持ち帰る

 

1、水辺(海、川)
日本の河原は、河川法という法律で基本的には、誰もが自由に使ってよいことに定められている。
管理者である自治体が条例でキャンプやBBQ、火気の使用を禁じている場合はNGだが、そうでなければ、キャンプしても問題はない。

海辺も同様で、特に海水浴シーズン以外の、人気の無い浜辺などは、文句を言ってくる人すらいないので、事実上問題なしである。

また、これらの場所はキャンプ生活に必須な水が入手しやすい(特に川べり)という利点も備えている。

尚、注意してもらいたいのは、こうした水辺がキャンプ地に適しているというのは、あくまで法的な面での話であって、鉄砲水や干潮・満潮などの自然の危険が存在することに変わりはない。

そうした危険を避けてキャンプ場所を選ぶ方法については、後日、後編でお話しする予定だ。

 

2、周囲に人家などがない場所
キャンプ場以外でのワイルドなシーンを求めて野外に出る方が、わざわざ人家の近くを選んでテントを建てるとは思えないのだが、それを差し引いてもやはり、何かとご近所さんを刺激しかねない場所は避けるべきだろう。

その方が気兼ねなく野営を楽しめ、また音がうるさい、焚き火の煙が迷惑だ、、といったクレームそのものが起こらない。

人家が存在する間隔が夜に人の声が届くような距離ではなく、また、焚き火の煙など文字通り雲散霧消してしまうといった距離感の場所で暮らす環境では、勝手に私有地に入り込まれてキャンプされない限り、文句を言う理由が見つからないのである。

 

3、あまり大規模にやらない、ソロや少人数で行う
正直なところ、キャンプが認められているかどうかがグレーゾーンな、地元の人も良くわからない場所では、迷惑なことをしない限り、地元の方も目をつぶっていてくれるから、キャンプが出来るという側面もある。

要は、一晩二晩だけだし、一人もしくはせいぜい数人でこじんまりと大人しくキャンプしているなら特段文句は言わないでおこうというのが、地元の方の心情だろう。
これを、大人数で大騒ぎするようなキャンプをしていたら、許可は取っているのか云々、、といった話になりかねない。

 

4、住民の方には挨拶、友好的に
これは上記3、の話ともリンクするのだが、よそ者がやってきて自分たちの生活エリアで何かやっているというのは、実際に法律違反や迷惑行為が発生していなくても、地元の方には引っかかるものがある。
なので、得体の知れない者が悪さをするのではないか?という不安を消してあげることが必要だ。

私の経験上でも実際のところ、各地の海辺や河原でキャンプしていて、地元のおじさんなどがたまにやってくることがあっても、こちらから明るく、堂々とした態度で接していたら、問題になるようなことはなかった。

 

5、焚き火の後は完全抹消、ゴミは持ち帰る
これは基本であり、当然のマナーであるが、これが出来ないために、公共の場所での野営が規制されていく原因となっている。
良くあるのが、河川敷でのBBQのゴミが放置され、禁止になってしまった(多摩川のBBQなどがその例だ)、焚き火の痕や未消火の炭が原因で火災が起きた、、などである。

これも地元の迷惑になり、結果的に禁止条例が設けられることに繋がる。
キャンプ場の直火禁止の話も同様で、自分で自分の首を絞めることになるのだ。

 

 

以上のように、現実的な話をすれば、明確にキャンプ禁止とされていない共有地ならば、迷惑をかけない限りは地元の方からも何も言われずに、ひっそりとしたレベルで野営を楽しむことは可能だ。

そして、地方、特に田舎の地域では、そもそもキャンプ禁止、焚き火禁止、、といった概念が無い場合が多いのも事実だ。

これまで何度か、キャンプ地の下調べの際に、地元の方に尋ねてみたこともあるが、
”キャンプ禁止なんて聞いたことねーな”、”焚き火?んなもん、どこでもその辺でしたらいいべ”
というような感じの答えばかりだった。

 

大切なのは地元の方の迷惑にならないこと、そして、コミュニケーションを良く取っていれば、現実的には大抵の場合、文句を言われるどころか、むしろ良くしてもらえることさえある。

 

ルールを守りつつも、あまりガチガチに縛られず、もっと自由に野営を楽しむ為に、こうしたポイントに気を付けながら、お気に入りのキャンプ地を見つけてもらえればと思っている。

 

次回part2では、後編として具体的な野営地の選び方について書く予定だ。

 

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