暑い、、とても暑い。。温度計の針は35℃。。
日陰のタープの下にいても、座っているだけで汗が背中を伝う。。
ついつい、クーラーボックスの冷えた飲み物に手が伸びるが、、?!?イマイチ冷えてない。
よく見れば氷も殆ど溶けてしまって、、あ~あ、ガックリ。。
真夏の時期のキャンプ、問題となるのは食料の保管(保冷)だ。
他の季節であれば、1泊2日程度ならキッチリ冷えているクーラーも、このシーズンだけは力及ばず、、といった経験をしたことがある方も多いだろう。
無論、高性能の真空断熱パネル仕様のクーラーボックスを使えば、それでもかなりの保冷効果を期待できるとは思う。
が、、そんな高価な品(メーカーやサイズによるが、ウレタン断熱材仕様等の同等品に比べ、概ね、2倍位の価格)を、年に数度の遊びの為に買うのは、懐事情に優しくない。
それに大体、あのクーラーボックスというやつは、家でも車の中でも、やたらとスペースを喰うのだ。邪魔臭いのである。
とは言え、誰もヌルいビールを飲みたくはないので、ここで知恵と工夫を働かせることになる。
まずは、タダで入手できる代用クーラーボックスの調達だ。
キャンプ場への道すがら、大型スーパーなどで食材を購入する際に、魚屋などに話してトロ箱を貰う。
トロ箱とは、魚介類の入った発泡スチロールの箱のこと。殆どの場合無料で貰うことが出来る。
飲み物用、肉・魚用、その他用と、あまり大きくないものを3種類程、入手すればベスト。
併せて、持ち帰り時保冷用の氷も頂いておく。
次に、食材を分類して、これらトロ箱に収納する。
1,あまり冷やさなくても良い食材(納豆、果物、野菜など)
2,ちゃんと冷やして置く必要のあるもの(肉・魚など)
3,ギンギンに冷やしておきたい、ドリンク類
この際、3,のドリンク類のトロ箱には、スーパーで販売されている板状の氷を入れておくとGOOD。
明らかにぶっかき氷に比べて持ちが良いのである。
また、1日目、2日目と時間によって食材を分類しておくのも良い手法だ。
購入した当日には使わない肉・魚はそれだけ纏めてトロ箱に入れ、フタをガムテープ等でしっかり防いでおくと冷気が逃げず、保冷効果が高まる。
食材を冷やしておくための重要なコツは、出来るだけクーラーの中の冷気を逃がさないようにすること。
つまり、頻繁な開け閉めはNGなのである。
一つの同じクーラーボックスに、キンキンにしておきたい食材と、そこそこで良い物を同居させると、開け閉めの回数が多くなることで、温度が上がってしまうのだ。
これを防ぐ知恵が、食材レベル毎のトロ箱小分け法という事になる。
そして、保管場所も重要。
当たり前だが、炎天下の直射日光に当てるなどというのはご法度。
良く見られるのが、キャンプ場に到着して設営するまでの間、その辺の日なたに出しっぱなしの光景。これは良くない。
クーラーボックスやトロ箱は、風通しの良い日陰(タープやテーブルの下等)に置き、出来れば濡れタオルでもかけておく。
同じくスーパーで貰ってこられるダンボールをビショビショに濡らして、トロ箱を収納しておいても良いだろう。
水が蒸発する時の気化熱が、保冷の一助となってくれる筈だ。
既成品の道具に頼るだけではなく、こうして身近な所から手に入る物を利用すること。
そこには、野外生活の本質がある。
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