キャンプ用品はガス、ガソリン、灯油のどれを選ぶべき?

2017-03-06

 

 

アウトドアでの料理を、 バーナーを使って行うというのはフツーのお話。特に、山登り系の方にとっては当たり前だろうけれど、、 私にとってはそれがイレギュラー。焚き火をメインに調理ばかりしていると、 あまりバーナーなどを使う機会が少ないのである。

道具を持っていく必要もないし、燃料は現地調達すればOK、 壊れたり無くしたりという心配もないので、 私の性格的には焚き火での料理が最も合っている。とはいえ、あちこちの海山川でキャンプ旅をしていると、 完全に焚き火だけに頼るというのもしんどい。。大人数の料理を一気に仕上げなくてはならない場面や、 真冬の雪中野営で火力が安定しない、 あるいは休憩時間の限られたツーリング中のランチ等がそれだ。

という訳で、 週末冒険会でも化石燃料系のバーナーやランタン類は幾つか持っているのだが、最近、それらをある基準で統一化させた。これは、 我々のキャンプスタイルに最もリーズナブルな要素を幾つか考えた結果、そうなったのだが、そのスタイルとは、”ある程度の人数で、本格登山以外の海山川に、季節問わず出かける野営” ということになる。

これは、“究極の軽さ・小型化までは求めない代わりに、 どこでも使えて、安い”とも言い換えられる。全ての要素が同じにはならないだろうが、 我々と同じような野営旅を好む方にも参考になるかと思う。

 

パワーソースの統一化のメリット

で、、、その統一基準は何かと言えば、 燃料に灯油を使用することである。

 


化石燃料系の器具類

 

バーナーもランタンも、一般的な製品と言えば、 アウトドア用ガス(通称OD缶)か、 またはホワイトガソリンを使用するものが一般的だ。その中で少数派な灯油を燃料とする器具を敢えてメインに選んだの には、下記のような理由がある。

1、燃料代が安い
燃費について言えば、正確には燃焼時間や出力、 またODガス缶との比較も必要だろう。だが、その実証を抜きにしても、 ぶっちぎりで灯油の方が安価なのは明らかだ。(灯油 70円/L前後、ホワイトガソリンは800~1,000円/L)

正直、仕事で毎週のようにこれらを使う身としては、 燃料代が馬鹿にならないのである。強いて言うなら、 レギュラーガソリンが灯油の次に安い燃料として挙げられるが、 それは次項以降で述べる理由で、灯油の方を選んだ。

 

2、OD缶のガスよりも厳寒期に強い
これはガスカートリッジに比較しての話だが、 スタート時に余熱が必要とはいえ、 ガソリンや灯油燃料の器具の方が、 基本的には寒い場所での安定性には勝る。現在はSOTOのマイクロレギュレーターストーブのような、 寒冷地でも出力の安定したガス器具も出てきてはいるが、 鍋物や数人分のパスタを茹でるような、長時間の燃焼が求められる大量の調理には依然、 ガソリンや灯油の方が向いていると言える。

 

3、燃料の入手が容易
燃料の入手のし易さは、 ソロで1泊2日などのキャンプを行う場合には、 あまり関係ないだろう。消費する燃料は、 最初に持参する分で十分賄えると思われるからだ。だが、大人数の料理を何日も行う必要がある中長期ツアーでは、 旅の途中での燃料補給が必要になることがある。

しかし、田舎の商店にODガスの缶が売られているなど、 ほぼ期待できない話だし、ホワイトガソリンにしても同様。僅かに期待できるとしたら、 夏のBBQシーズンにホームセンターで販売されているくらいの可能性だ。

また、ガス缶はOD缶に限らず、航空機への積込みがNG( 手荷物、預け荷物共)なので、 これまた飛行機で行く沖縄や北海道などの田舎でのキャンプには、 燃料の入手が問題になる。

けれど、 灯油ならばそこらのガソリンスタンドでいくらでも手に入るので、 灯油バーナーの燃料タンクに直接、給油してもらえば良い。何なら、 スクリュー式キャップの缶コーヒーの空き缶でも入れてくれるかも しれない。

ちなみに、コールマンのフェザーストーブに代表されるように、 ホワイトガソリンを使う器具は、 レギュラーガソリンも使用可能なものも多い。が、ガススタンドでは、ガソリンは消防法の基準をクリアした専用の携行缶を持っていかないと売ってくれない。なので、 バイクのタンクからダイレクトに補充できるようなツーリングキャ ンプ等を除けば、 やはり灯油式の方が使い勝手が良いという話になる。


SOTOのバーナー接続用燃料タンク(左)と、ガソリン携行缶(右)

 

灯油器具のデメリット

このように、灯油燃料の器具のメリットを並べてはみたが、 もちろん、弱点もある。例えば、煤が出やすく汚れやすい、扱いが面倒、 器具自体がかさばりやすいなど、、しかしそれらは野営のスタイルにより変化するもので、 例えば煤が出やすいという点は、 常日頃から焚き火での料理をメインとしていれば、 それほど気にならない。

嵩張るという点についても、 ガス方式の器具よりは確かに大型にはなるが、 ガソリン方式のそれに比べたら小さい製品も多い。また、交通手段が車などの場合には、 大きさや重さというのはそこまで優先順位が高くないファクターと もなる。この辺はこれまで、 このHPのコラムでも他の装備について何度か書いたように、 運搬手段や身軽さを重視するかどうかとの兼ね合いだ。

 

まとめてみると、ランク付けとしては以下のようになる。

価格(安い順に):灯油>レギュラーガソリン> ホワイトガソリン>ガスカートリッジ
寒冷地での使用:ホワイトガソリン>レギュラーガソリン、灯油> ガスカートリッジ
入手の容易さ:灯油>レギュラーガソリン>ホワイトガソリン≒ ガスカートリッジ

 

どのスタイルでキャンプするか?

逆に、このスタイルを裏返して考えれば、 自分自身に適した選択肢が見えてくる。

たまにしかキャンプには出かけないから燃費はあまり気にしない。 それよりも取り扱いが簡単な方が良いという方は、 ガス缶方式の方が向いているだろう。

また、バイクでのキャンプがメインなので、 ある程度積載量はあるし、 仲間としっかり料理を作って宴会をするのが楽しみという場合には 、 レギュラーガスの使える少し大型のバーナーやランタンを選ぶのがベストだ。

唯一、寒冷地での使用を除外すれば、 この灯油と同じ視点から選択できるのは、 ODガス缶に卓上コンロ用のガス(通称CB缶)を詰め替えて使用する方法だ。(ODガス缶への詰め替えに関する過去記事はこちら)価格も安く、 100均を含めて日本中どこでも販売されているので、 ODガス缶を1~2個と詰め替えアダプターを持っていけば、 多くの問題もクリアになるからだ。

 

以上、自分の目指すアウトドアスタイルに照らし合わせて、 器具選びの参考にしてもらえれば嬉しい。

 

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