代えの効かないアウトドアイテム

スキレット達

 

ニトスキなるアイテムが、一部のキャンパーの間で数年前から人気なのは知っていた。
何のことか?と首を傾げている方のために説明すると、”ニトリで500円で買える、ミニスキレット”のことである。

たまたま用があって買い物にでかけたニトリで偶然見つけて買ってみたのだが、これがなかなか使い勝手が良い。

スキレットはダッジオーブンと同じく、肉厚の鋳物だ。
蓄熱性が高く、ステーキ、ハンバーグ、餃子など焼き物を美味しく調理することが出来る。
加えて、蓄熱性が高い=冷めにくいという特徴も持っている。
また、見た目がオシャレということもあり、そのままテーブルに出しても絵になる。

つまり、美味しく料理できて、料理を温かく保ちながら、食器としても使える鍋ということだ。(重たいのが玉に瑕だが。。)

同じようなサイズのスキレットが、ダッジオーブンの有名ブランドであるロッジ社などの製品だと数千円はするのに対し、このプライスだから、人気が出るのもうなずける。

 

週末冒険会のソウルとも言える、”スマートキャンプ”
このキャンプスタイルは、最小限の装備を幾通りにも応用して野営するのが、コンセプトの一つである。

出来るだけ自然にあるもの、身の周りの材料を工夫して野外での衣食住を賄うのだが、中にはどうしても自分で作り出す事が困難な装備も、幾つかある。
その代表が、鉄を使ったツールだ。

ナイフ、スコップ、ハンマー、針、、
キャンプツールとして、鉄器類は代替品が自然から得ることがとても難しい。
そして、鉄製の調理器具もそれらに並ぶ重要品目だ。

では何故、鉄の調理器具がそれほど重要かといえば、最大の理由は

鉄=火に強い

ということである。
これは別の角度から見ると、焚き火で煮炊きや加熱ができることを意味する。

火は野外生活のインフラである。
暖房、調理、照明と、生活に必要な要素を、(特にスマートキャンプのような)キャンプでは、ほぼ焚き火から供給してもらうことになる。
それはある意味、熱と常時、近距離で生活することでもある。

自然物の中から火にかけて調理することの出来るアイテムを見つける、あるいは創りだすのは至難の業だ。
特に、液体を漏らさず沸騰させる事ができるものとなると、非常に限定されてくる。
思いつく方法では、竹を利用したポットか、地面に穴を掘って焼けた石を放りこむくらいだろうか。

ということで、鉄製の調理器具は野営には欠かせない、取って代わるもののない大事な装備なのである。

また、こういった環境でのキャンプとなると、装備に求められる機能は自然、質実剛健なものに集約されてくる。

火に掛けることが出来て、鍋にも食器にも、カップにも使える幅の広さ。
熱に触れても溶けたり割れたりすることのないタフさ。

先ほどのニトスキにしてもそうだが、こうしたシンプルで基本的な要素が、様々な環境で長期間の使用に耐えうる理由となる。

 

ということで私は長年、肉厚アルマイト製のカップ(キャンティ-ンカップ)を愛用している。
寒い冬のフィールドでちょっと一息入れたい時には、水を注いで焚き火の上に乗せれば、すぐに熱いコーヒーを淹れられる。

また、冷めかけたお湯割りも、こいつで飲んでいればすぐに火で温め直せるし、1人前のインスタントラーメンや、白飯を炊事する事も可能だ。

ちなみに、2重構造になった真空断熱のマグカップなどは、直接、火に掛けることはNG。
なので、好みはあるが初めの1個としては、シンプル・イズ・ベストなシングル構造のカップをオススメする。

永年、火に炙られ、磨きこまれた鈍色のカップ。
手にしているだけで絵になる、そんな道具をあなたには使って欲しいと思っている。
 

 

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