あなたは関野吉晴氏という方をご存知だろうか?
医師にして探検家。
はるか古代に人類がアフリカで誕生して後、ユーラシア大陸を通って南米まで拡がったその足跡を、徒歩やカヌーを使い、自ら辿る大冒険を行った、日本が誇る冒険家だ。
関野さんのこの冒険は、グレートジャーニーと名付けられており、かなり有名。
その中で、数年前に行われた船旅の回が、とても興奮する内容だった。
インドネシアを出発し、手作り丸木船でフィリピン、台湾を経由して、石垣島を目指す、総距離約4,700kmの過酷な旅。
そのスケールもさることながら、出発前の船の製作段階が凄い!
大昔の人類が行ったであろう製作法を使い、同じ手法で船を作る。
砂浜の砂鉄を磁石で丹念に集め、古代の製法であるたたら製鉄という方法で斧やのみを製作する。
そのやり方で作った道具で、インドネシアの原始林に立つ巨木を、肉体を酷使して切り倒し、丸木舟を削りだす。
また、現地の草を編んで帆を作り、古代の航海法を踏襲して、星を頼りに進む方向を決める。
台風の多い地域を小型の船で旅するだけでも凄いのに、その船が昔と同じように再現された、手作りであるということに感動した。
手作りいかだって、面白そうだと思ったことは無いだろうか?
子供の頃読んだ冒険物、漂流物なんかには必ず出てきて、皆で力を合わせて海や川を進む。
途中には嵐や激流、滝などの困難が待ち受けていて、流されたりいかだがバラバラになったりして。
そして夕暮れ時、無人島の砂浜に船を乗り上げ、釣った魚を焚火で焼いて食べる。
もちろん、実際に自分達で筏を作って旅をするとしたら、製作段階も含めると相当な日数が必要になるだろう。
やってみたいけど、なかなか難しい。
でも、せめて船の旅をしながらキャンプするというのならば、、、
ところで、カヌーとカヤック、この違いが何なのか?という質問を時々、受ける事がある。
簡単に言ってしまうと、、、
カヌー=水を掻く為のパドルの先のしゃもじが片方(シングルパドル)
カヤック=パドルの両方がしゃもじ(ダブルパドル)
というのが、簡単な見分け方になる。
正確に言うと、カヤックというのは、カヌーの中の一種類にあたる。
だが、今は一般的にカヌーと言えばカナディアンカヌーを差し、それ以外がカヤックという位置付けだ。
カナディアンカヌー
カヤック(ツーリングモデル)
自分の船にキャンプ道具を積み込んで、のんびり進む。
エンジン音も無い、手漕ぎならではの、とても静かな時間。
海や川の上、水面すれすれから見る風景は新鮮で、飽きること無く眺めを楽しむ。
1日の旅が終わる頃、手頃な岸辺を見つけ、流木で火を熾す。
そんな川旅+キャンプでワクワクしてみたくはないか?
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