Vango Zenith 100 1人用テント

2016-07-13

 

ソロキャンプ向けの一人用アドベンチャーテント。
悪天候に強い頑強な構造がもたらす高い安心感と、設営・撤収の簡便さが特等。
初中級者のソロテント入門用として、また装備の重量をさほど気にしない、車やバイクでのキャンプ用に最適。

スペック

寸法(外寸):全長245㎝ / 全幅 150㎝ / 高さ100㎝zenith-100 (1)
寸法(内寸):全長215㎝ / 全幅 95㎝ / 高さ85㎝
収納寸法:長さ35㎝×直径13cm
重 量 :約1.76㎏
収容人数:大人1人
耐水圧 :5,000mm
設営時間:約7分

 

レビュー

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【形状・寸法・重量】

ソロ用テントとして標準的なスペースを確保しているデザインで、室内への出入りは全高がやや低い為に少しストレスを感じるものの、楕円形のインナードアの形状は引っ掛かりが少なく、スムーズな印象です。

室内はバックパックを持ち込まず、就寝時に必要な身の周りのモノだけを持って入るならば特に不便を感じることのない面積です。
但し、濡れた雨具を脱いで衣類を着替えるなどの際には、多少の窮屈さを感じるでしょう。

付属してくるペグはアルミ製のピンペグ。
軽量ですが強度面では劣る為、質の良い物を別途購入することをお薦めします。

尚、本体、フライ、グラウンドシートそれぞれのリペア用素材が付属しており、またポールのショックコード、ガイラインもスペアがちゃんと入っているので安心です。

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【素材・構造】

構造は本体+フライシートのベーシックな作り。
1本のポールがアーチ状にセットされるだけのシンプルな構造なので、一度組み立てれば誰でも理解できる、単純構造な点が特徴です。

本テントの大きな特徴は、フライと本体を一体化したまま設営、収納が可能という点です。
テント本体(インナーテント)はフライシートに吊り下げられるようにして接続されていて、ポールは外側のフライシートのスリーブに通すという構造になっています。
つまり、テント本体を建てて、その後にフライを被せるという、従来のテントのような手間がなく、一発で設営できることを意味しています。

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このメリットは単に時短だけでなく、雨天時に本体を濡らすことが無い事。
移動が伴う連日のキャンプの際、朝の撤収時に濡れたテントをまたその日の夕方使うのは、出来れば避けたいものです。
特に小人数用テントは狭く、インナーテントに体が接触しやすいので、雨に本体を晒すことがないというこのメリットは嬉しいポイントになります。

また、本体を取り外してしまってフライシートのみで設営すれば、前室も含めた広い空間を確保できるので、1~2人用のシェルター代わりにも使えます。

Vango社が特許を持つTBSⅡバンドシステムは、ポールをテープ状のスリングで繋ぎ、テンションの強さを調節することで、強風時にも本体の剛性を保ち、揺さぶられに強い機能を持ちます。

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フライシートは70デニールのポリエステル生地に防水加工、耐炎加工が施された耐水圧5,000mmのハイスペック。
これは平均的な日本のテントに比べて2倍以上の耐水圧で、相当な豪雨にも耐えられる数値です。

同じくグラウンドシートも70デニールポリエステル製で、こちらの耐水圧は更に上を行く6,000mm。
床に関しては耐水圧が高いのに越したことはないので、ありがたい数値と言えるでしょう。

尚、フライ、本体共に、工場で縫い目に防水シーム加工済。

ポールは標準的な直径7.9mmの7001-T6合金製、9分割で構成されています。

またメインポールとは別に、テントの両端を立ち上げ、頭と足元の通気を確保するためのキャノピー用ポールも付属。
側面のフライシートドアは、トレッキングポールなどを立てて、ミニタープとして使えるよう、ハトメ穴が付いています。

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フライシートドアを開けると、オレンジ色の通気性の高そうな本体生地に、楕円形のダブルジッパーが付いたドアが備わっています。
ドアはこちら側1つですが、これはソロ用テントとして重量の軽減と引き換えの結果でしょう。
その為、風の抜けを考えると、蒸し暑い夜には風向きを考えて設営するなどの工夫が必要かと思われます。

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携行重量の問題から、タープなどを持ち歩くことの出来ないソロトレッカーにとって重要なのが、テントの前室。
雨天時の調理スペースや、雨に当てたくないが室内には持ち込みたくない荷物の保管場所などとして、実は重要な役割を占めています。

その前室ですが、幅こそ50cmと十分であるものの、フライシートとの間に生み出される空間は広いとは言えず、実際の印象は必要最低限というところです。
但し、この点は前述したように、フライドアをミニタープ状に使うことで、ある程度解決できるでしょう。

 

【組立・収納】

上記にあるように、設営はポール1本を通すだけと簡単ですが、非自立式のデザインの為、ペグダウンは必須です。
頭と足元を各4箇所ずつ固定する必要があるので、硬い地面や岩場のような場所ではなかなかペグが刺さらずに、設営に手間取る可能性があります。

撤収も本体とインナーテントを接続したまま行えるので、畳み時間が短縮でき、素早い撤収が可能です。

そして秀逸なのが、大きく口を開けられる巾着袋方式の収納袋です。
従来のテント収納袋のように、ギリギリの寸法に作られているのではなく、ゆったりとした大きさがあり、最後にストラップで締め上げることが出来るようになっています。

このデザインのおかげで、時間が無かったりして多少アバウトな畳み方になっても、素早く袋に突っ込んで最終的にはそれなりにコンパクトに纏められます。
時短と片付けのし易さとを兼ね備えた、隠れた大きな特徴と言って良いのではないでしょうか。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

【ブランド】

製造メーカーの”Vango”社は1966年創立の、イギリス・スコットランドに本社を置く企業。
テント、寝袋ほかファミリーキャンピング用からエクスペディション用まで、各種アウトドア用品を製造販売しています。
英国ボーイスカウト協会、デューク・オブ・エディンバラ公章(イギリスの青少年育成プログラム)の公式パートナーでもあり、EU圏では高い知名度を誇ります。

 

【総評】

同じVango社のZenith200の兄弟モデルで、こちらは完全に一人用。
悪天候に強い構造、オーバースペックな程の耐水圧などは兄貴分のZenith 200と変わらず、その寸法・重量だけが1人用にダウンされています。また重量こそ標準的ですが、収納時のコンパクトさは良好です。
横置きにしても45Lザックに収まる程のサイズは、収納に悩むことがなく重宝します。
高級ブランドのヒルバーグ アクトを始めとし、ほぼ同じデザインのテントが数多く生産されている中で、性能や使い勝手などに対し価格が安く、手頃感が高い品です。

登山など、荷物重量にシビアな状況には不向きですが、トレッキング、ツーリング、カヌーなどの旅に幅広く使え、また耐久性があるので長く愛用出来るテントです。

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