LEDライトのメリット、デメリット

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先日、ノーベル物理学賞を日本人研究者が受賞した。

その中でも注目されていたのは、青色LEDの発明。

詳しい理論はよくわからないが、何でも、青色の光を出す発光ダイオード(=LED)は、開発がとても困難だったらしい。
それを成し遂げたというので、今回の受賞となったそうだ。

 

LEDという単語を聞いて、アウトドア好きなあなたならば、頭に思い浮かべるのはヘッドランプやハンドライトの類だろう。

そう、野外用だけでなくとも、現在販売されている懐中電灯や小型ランプの殆どは、このLED電球を使用している。

10年位前までは従来の白熱球が主流だったが、今やLED以外の製品を探すほうが難しいくらいだ。

ではなぜ、急速にライトの電球が白熱球からLEDへと変わったのか?
その理由は、LEDの持つ特性にある。

第1に、衝撃に強い(球切れを起こしにくい)こと。

アウトドアで使用される事が前提のヘッドランプなどは、ぶつけたり落としたり、雨風にさらされたりする。
その為、家庭の電灯に使用される電球とは比較にならないタフさが必要だ。

まして、他に頼るものもない森の中の夜や、霧の山道などで、ライトが破損して点かないとなったら、、悲劇的である。

そうしたハードな状況にも強いLEDがアウトドア用にうってつけなのだ。

第2には、消費電力の少なさが挙げられるだろう。

白熱球を使用するライトに比べ、より長時間点灯が可能という特性は、野外では数々のメリットを生む。

まず、電池切れになる危険性が少ないことは誰でも理解できるだろう。
誰だって山の中で突然、電池切れになるのは恐怖だ。

そして、前回の電池交換がいつだったか、覚えていないほどの期間、電池を入れっぱなしでも消耗が少ないことも利点である。
時々しか出かけないアウトドアに持ち出す為の道具として、これは有難い。
(勿論、出かける前のチェックは重要、そして予備バッテリーの持参も忘れずに!)

これはまた逆に言えば、白熱球に比べ、より強い光量を同じ電力で出せるということにも繋がる。
当然、消費電力が少なければ、電池交換の回数が少なくなるので、僅かな電池代とは言え、経済的なメリットも生まれる。

 

とは言え、デメリットがないわけでもない。

例えば、光の色が青白系統で、この灯りが当たると、物体本来の色が判りにくくなる事がある。
試してみてもらうとわかるが、夜のBBQなどで、肉が焼けているかどうかを見ようとして、LEDライトを当てると分かり難いのだ。

また、雰囲気があまり良くないということもある。

つまり、青白い光は焚き火やオイルランプなどが照らし出す暖色系の灯りに比べ、寒々としてムードがないのだ。
これは、外国では蛍光灯の光を”工場の照明”と読んで、家族団らんをする家庭などの照明としては嫌われているのと似ている。

状況にもよるけれど、照明は、明るければ何でも良いというものではないということだろう。

野外用としては優れた特質を持っているLED。

使い方を上手く考えて、シチュエーションに合った使い分けをするのが、スマートなキャンプ術である。
 

 

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