何もないところから飲水を作り出す!?

2016-04-14

fontus-water-bottle

 

野外での水の補給は、いつでも切実な問題だ。
そしてこれまで、安全な飲み水を確保する方法といえば、持っていくか、浄水器で川の水をろ過するか、、くらいが関の山だった。

しかし、、、何もない所から水を作り出すという、夢の様な装置が発明されたのである。

それがこの、”Fontus”という製品だ。

原理は単純で、空気中に含まれる水分を機械的に集めるという仕組み。
簡単に言えば、冷蔵庫からヒエヒエの缶ビールを取り出して置いておいた時に、缶の周りに水滴が発生するのと同じ理屈を利用しているのだそう。(http://karapaia.livedoor.biz/archives/52211213.html

 

これって、一部アウトドア関係の人間や、その他ワイルダネスな環境で仕事や趣味を行う人間に取っては、大、大、大大大発明だと思うのだが、、思ったより話題になったフシが無い。

海外での評判は解らないが、日本のアウトドアシーンは、水が補給できないようなハードなシチュエーションは少ないからなのか??

 

モデルには2タイプ有り、自転車のフレームに取り付けて風を受けることで、効率良く湿った空気を取り込むタイプの”Ryde”(ライド)と、ソーラーパネルによりファンを回し、空気を取り込むハイカー向けの、”Airo”(エアロ)が発売予定。

肝心の性能は、自転車用のRydeモデルで、最良の環境(気温30~40℃、湿度80~90%)で1時間当り0.5Lの水生成能力があるという。

但しこれは最高値なので、平均的な環境でどの位の能力があるか、期待半分、不安半分というのが正直なところだ。

そして、実用性という最大の関心事については、個人的には今のところ疑念が拭えない。
(過去、焚き火でスマホが充電可能という謳い文句に乗せられて買ったB社の製品が、あまり実用的でなかった経験がある)

何故なら、雨が多かったり、比較的綺麗な水が手に入りやすい日本だと、水源自体が少ない砂漠の国などで使用するのに比べたら、その恩恵は少ないのではないか?と思えるからだ。

登山などで使うにしても、有名な多くのルートでは、水場が確保されていたりする。
また低山トレッキングなどでは、森の中で清水や小川を見つける事が難しくない。

という事情が存在するからだ。
やもすると浄水剤や小型軽量な浄水器の方が、Fontusよりも総合的に見て便利と推測される。
参考に両者のメリット、デメリットを比較すると、、

<浄水器>
◯小型軽量
◯時間当たりの水の生成量がFontusに比べ多い
☓そもそも水がないと話にならない
☓バクテリアなどはろ過できるが、塩水や工業排水などで汚染にされた水には効果がない=都市部の川などの水には使えない。

<Fontus>
◯水が全く無い場所でもOK
◯何もしなくても、勝手に水を作ってくれる。
☓サイズ・重量がやや大型(現時点)
☓生成能力が不十分の可能性(現時点)
☓太陽エネルギーに頼るので、雨、曇や夜間は使えない(Airoモデルのみ)

 

標準的な人間の一日の必要水分量は、1~2Lと言われているのは有名な話だが、一日、山を歩きまわれば汗をかくし、数時間の自転車ライドを行えば、これもまた相当な水分を失う。

その時、現段階での生成能力では、この製品のみに水分補給を頼るというのは難しいと思う。
それよりも浄水器などと併用して補助的に使うという運用方法の方が、日本のアウトドアシーンには向いているのかもしれない。

そういった状況よりもむしろ、汚染されてない水が入手困難な都市部での災害用や、真水が入手不可能で、かつ湿度が高い海上でのカヤック、ヨットセイリングなどで使う方が、この製品が活きると思われる。

 

現在、クラウドファンディングサイトで先行申し込み中の為、早速、週末冒険会でも注文した。
価格は本日時点で、先行予約分が$200、これに送料が別途かかる(日本へは$75)
が、、、よく見ると発売時期は2017年4月ということで、手元に届くのは後1年後である。
(てっきり、この4月に発送だと勘違いしてしまった)

何だか、注文していたのを忘れた頃に届きそうだが、逆に言えば後1年、時間があるのでその間に、上記で比較したようなサイズや重量、生成能力の問題などが少しでも改良されることを願おう。
 

 

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