暖かさの秘訣~ダウン

2013-11-21


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これからの冬キャンプに向けて、色々と装備をいじくり回し始めている今日この頃である。

最近、新しい大型テントを入手したのだが、これが薪ストーブも使える仕様で、冬キャンプに持って来い!なのだ。

とはいえ、基本的に寒冷地でのアウトドアはウェアで暖を取るのが基本。

ストーブで暖かいのはテントの中のほんの一部だけなのだから。

 

ところであなたは、衣類や布団が何故、暖かいのか、その理屈をご存知だろうか?

何となく知っているようで知らないこの科学、その答えは”断熱”にある。

と、これだけ書いてしまうと、

”あ~、冬服は生地が厚いから、外気の冷たさを遮って暖かいんだ~”と、早合点されそうだ。

そうではないのである。

 

もう少し詳しく書くと、断熱は断熱でも”空気による断熱”が暖かさの秘密なのだ。

実は空気は、衣類に使用されている素材なんかよりも断然、熱伝導率が低い。
(例:羊毛0.37  綿0.54  麻0.63  空気0.0241)

つまり、体の熱を外に逃さないためには、繊維よりもなるべく空気で体を包み込んでいたほうが有利なのである。

外からの冷たさを”断つ”のではなく、中の熱が外に逃げるのを”断つ”のだ。

この点は、へぇーと思われた方も多いだろう。

では、どんな素材がその空気をより含んでいるか、、というのが実際問題となる訳だが、現在、実用ベースでのその最高峰が”ダウン”である。

フワフワの毛の間に多くの空気(デッドエア)を内包し、その空気が熱を遮断して暖かさを保つという理屈だ。

羽毛という和名からもわかるように、鳥(正確には水鳥)の羽根をダウンというのだが、ここで重要なポイントをお伝えする。

 

1,FP(フィルパワー)
2,ダウンとフェザーの違い

 

1,のFPとは、ダウンの性能を表す数値である。この値が高いほど柔らかくふんわりしており、その分、空気をより多く含むという目安になる。

アウトドア用のダウンジャケットの多くは、700~900程度の数値を確保しており、市販のダウンジャケットに比べてもかなり高性能である。

(因みにユニクロのウルトラライトダウンは640FP)

また、この数値が高いということは、同じ保温力を確保する為に、他の素材やより性能の劣るダウンよりも軽量、コンパクトで済むという副次的なメリットも有る。

これは実際、バックパックを背負って雪山を行く登山者にとっては大きな利点だ。

試してみれば解って貰えると思うが、FP値の高いダウンはギュウギュウに丸めると驚くほど小さくなり、また軽い。

最近はモンベルやパタゴニアから、1000FPなどというこれまで無かった超高性能のダウンを使用した製品も発売されている。

 

そして2,のダウンとフェザーの違いだが、同じ羽根でも、ダウンは羽毛のボールのようなカタチをしている。

これに対し、フェザーは完全な羽根(街頭募金で貰える緑の羽根を想像してもらうと判りやすい)の形状をしており、含まれる空気の量がダウンに比べ少ないのだ。

ということは当然、フェザーの方が保温性能に劣り、またより暖かさを求めれば、同じレベルのダウン製品に比べ大きく、重くなる。

実際の製品は表示ラベルに、ダウン〇〇%、フェザー〇〇%とその配分割合が表示されているのだが、この割合でダウンが多い物のほうが高性能になる。

これはダウンジャケットだけでなく、羽毛布団やダウンの寝袋にも共通する話なので、憶えておくと目利きに役立つ。

 

しかし、いいコトずくめのダウンにも、当然良いことばかりではなく、欠点がある。

まず、水濡れすると全く保温力が失われてしまうこと。

次に、自宅での収納時には収納袋から取り出して、フカフカの状態で保管しておかないと、その本来の性能が損なわれること。

これはジャケットなどならまだ良いが、寝袋などは結構、スペースを食う。。

そして極めつけは、、、高額なことだ。

800FP,900FPなどのダウン素材を使用した製品ともなると、福沢諭吉くんが何人も、財布から家出していってくれるのである。。。

そうそう世の中、都合の良い話は無い。

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