野営をスマートに過ごすコツは、ナマケモノ??

2017-06-19

 

先週末のスマートキャンプラボは、地図とコンパスを使って森の中を歩く、ランドナビゲーションのトレーニングだった。

いわゆる”藪こぎ”なのだが、目的地を精密に測定して、そこに向けてブッシュの中をまっすぐ直進するという歩き方をするので、進むスピードは遅い。

その為、キャンプ地に辿り着けたのは日暮れ寸前。
曇りの空模様も手伝って、何とか肉眼で周りが見える程度の中、設営や火起こしをする羽目になった。

参加しているラボの研究生は皆、これまでトレーニングしてきた成果を発揮して、暗闇の中、短い時間の間にもシェルターを建て終わり、薪を集めて起こした火で食事を作っている。

小雨の中でも、こうした作業をスムーズに、しかも楽しげに進めている様子に、頼もしさと成長を感じた。

普通だったら、疲れている上に暗く雨降りの状況ならば、楽しいなんて思える筈は無い。
なのに、サクッと寝床を作り上げ、素早く起こした火で暖まりつつ、ビール片手に満足そうなのだ。

それもこれもトレーニングの成果。
素早く確実に野営を行うことのできるスキルを身に付けつつある証拠と思うと、教えている方としても感慨深かった。

 

ところで、こうした野営を可能にする為の考え方、その核には、怠け者の哲学がある。

ラボの参加者にいつも言うのは、立ってるものは親でも使えということ。
そして、資材を集めたり野営用具を作成するのも、必要十分なだけにしろということだ。

そうすれば時間も労力も最小限で済む。

例えば、なぜ焚き火を燃やすのか?ということを意識して薪拾いを行ったことは、あなたもあまりないのではないだろうか?

これがもし、自分の食事の為に何かを煮たり焼いたりするだけならば、それほどの量の薪はいらない。
少量の熾火を作り出せるだけの、少し太い薪と小枝が集められれば、それで充分だ。

逆に、明るさが欲しくて火を燃やすならば、炎を大きく上げなければ、照明の役割としては不十分。
その為には、燃え上がり易い少し細めの薪を大量に集める必要がある。

目的にあっただけの量の薪の分量が解り、それを拾い集める事。

それが出来れば、無駄なく、余計な時間も労力を浪費する事が無い。

 

と書いてみれば、経験から生み出された野営の知恵に聞こえそうだが、、、
その発想は元々の私の性格、めんどくさがり、貧乏性からきていたりもする。

出来るだけ楽してやろう、面倒なことはサボろう、、という性分なので、薪でも食料でも、必要最小限しか収集しないということになってしまう。

しかも、量が少ないので不安だったり、もったいないから出来るだけ有効活用してやろうとする貧乏性の姿勢が、最大限無駄のない利用法を考えつくことにも繋がっている。

 

だが、こういった事が、野外で生活するに当たってかなり重要な要素だと、後になって気付くことになる。

テントとタープの両方を持って行くのは重いし疲れるし、そのどちらも建てるのは面倒、、というところから、焚き火もできて寝泊りも可能なデザインのシェルタータープを愛用するようになったり。

沢山の薪を集めるのは疲れる、、、なので、なるべく高い燃焼効率で燃やせば、より少ない燃料で調理も短時間で済み、同時にその熱の反射を上手く取り入れる事が出来れば、暖まることが出来る、、ということで上手にかまどを組めるようになったり。

あるいは、昨晩のディナーに作った鍋やシチューの残り物にひと手間加え、リゾットや雑炊の朝食とすることで、一から朝飯を調理する手間を省き、材料を使い切って荷物を軽くするなど、、

 
振り返ってみると、キャンプツアーを生業とするベテランの諸先輩方のやり方の中にも、このような無駄のない手法が良く見られた。

また、今ほど装備が充実しておらず、その性能も低かった昔の時代の野営技術を学び直してみると、やはり手持ちの少ない装備や資材を上手くやりくりして、上手に野営をクリエイトする技が幾つも見つけられた。

 

時短、高効率、省エネ、軽量化、、これらのキーワードは、野営の質を1段上げるためのキーワードとなりえる。
 
もったいない、効率良く、無駄なく。
使う分だけ、食べる分だけ。
 
自然に優しいということは、自分にも優しい、のかもしれない。

 

 

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