キャンプ場以外でキャンプをする為に Part2

2018-01-23

 

前回のコラムでは主に、キャンプを行っていい共有地の選び方を、近隣住民とのトラブル回避という視点から解説してみた。
ということで、Part2の今回は、具体的な立地面から解説して見たいと思う。

と、その前に、選定のための基本事項が2つあるので、まずそちらをお伝えしたい。

 

1、快適な場所

2、安全な場所

1、はどういうことかと言えば、そこで寝起きして、食事をしたり焚き火をしたりするのに不愉快な要素が無い場所、と考えてもらえばOKだ。

これは、少し野外での経験を積まないとカンが働かない要素もあるのだが、普通の人生経験を積んで育った社会人ならば、その場所に立ってみて、何だか不快だなと思う場所が好ましくない場所だ。

例えば、水たまりやぬかるんだ場所を敢えて選ぶ人は少ないと思う。

同じように、傾斜した場所では机や椅子も安定しないし、テントの中で横になった際に、ずり落ちてしまって落ちつかない。

風の強い日ならば、遮るものがなく吹きっさらしになる、開けた場所の真ん中は避け、風の当たりにくい物陰にテントを張るべきだし、湿地や小川の濁って腐った水の溜まりの側は、蚊などの害虫が多い可能性が高い。

こう言われれば、それほど野営の経験がなくとも、何となく判断は出来そうだと理解してもらえるだろう。

 

2、については、実は最も重要な要素であり、1、よりも優先すべき事項だ。

どれだけ快適そうな場所であっても、危険要素が考えられる場所は可能な限り避けるべきではある。
しかし、この危険要素の多く、時期や天候と深くかかわるので、一概にどれがどのくらい危険とは断言しにくい。

例えば、平原に立つ一本の大きな木は、落雷の危険という観点から考えればNGだ。

しかし、明らかに落雷の危険の小さい季節と天候の下では、雨や強い日差しから身を守ってくれる有効なシェルターともなり得るからだ。

また、Part1で書いたように、川沿いは現実的な面から見ると、野営地の候補として大きな割合を占めるが、夏のゲリラ豪雨などの環境下では、鉄砲水に襲われかねない危険な場所でもある。

 

野外で寝泊まりするというリスクは、完全に除去しきれるものではないもの。

そこで重要なのは、考えられるリスクの種類と度合いを並べだし、評価して(これを脅威評価と言う)明らかに可能性の高い危険については、避けるための努力をすることだ。

野営場所の危険については、こちらも参照して欲しい。

 

これら、快適な場所と安全な場所という、2つの要素を理解した上で、野営地での避けるべき一般的な要因を並べてみる。

・傾斜がきつい場所(活動しにくい)

・くぼみや溝のある土地(雨が降ると水が溜まったり流れ込む可能性)

・大きな石など、地面がデコボコしている(背中が痛くて眠れない)

・じめじめ、湿気っぽい(害虫、危険生物などの可能性)

・直射日光が厳しい(熱中症にかかる可能性)

・風の当たりやすい山頂や丘の頂上(テントが吹き飛ばされる恐れ)

・急斜面やがけ下(落石、土砂崩れの危険)

・川沿いの水没ラインより下の河原、中洲(増水時、あっという間に流される)

・潮が満ちたり、波を被ったりする可能性のある砂浜(大潮の満潮時や波浪警報時)

・樹木が無い雪の斜面(雪崩の通り道になっている可能性)

 

これらを完全に避けることの出来る場所を見つけるのは、なかなか困難なことだとは思う。

特に、夕方に野営場所を探すなどの時間的制約がある場合は、一刻も早く明るさが残るうちに場所を決め、設営と燃料、水の確保を行う必要があるので、厳しい戦いとなるだろう。

そうした場合は、まず大事な安全の要素を優先して考え、先ほどの脅威評価で、ほぼ問題ないだろうと思われる要素は削ぎ落していく、消去法で野営地を選ぶのが賢いやり方になるだろう。

無論、こうした慌ただしい状況を避けるため、私は野営候補地への到着を、少なくとも日暮れの2時間前としている。

 

これ以外の要素として私が留意するのは、

・水、燃料の入手が可能か、または容易であるか。

・太陽の日当たりと方角

・見晴らしや星を眺められるかといった、ロケーションを楽しめるかどうか

といった点だ。

 

水と燃料は特に現地調達の場合、重要な要素になる。

いくら快適安全な場所でも、これらが多に入らないとなると、野営が成り立たないのはお解りになるだろう。

飲用とする綺麗な水は、家から持参するかルートの途中で補給することも多いが、それ以外の利用目的でも、水が入手できるのは何かと便利だ。

食材や多少の食器の洗浄、夏場ならタオルを浸して汗ばんだ体を拭ったり、焚き火の消火に、、、と、色々出番はあるからだ。

薪は基本的に森などの樹木があるところでなければ手に入らないが、それ以外だと、川沿いや海辺では流木が入手できることもある。

しかし、安定して十分な火力を、長時間持続できるほどの良質な薪、乾燥して太い薪を見つけられるかどうかは、やはり場所次第、そして経験がものを言うことになる。

森の中に良さそうな野営地を見つけたとしても、その周りに落ちている薪は細くてスカスカだったり、、
そこまでいかなくとも、あまり太くない薪しか拾えず、燃える速度が速い為、大量に薪集めを強いられる羽目になったり、逆に火が燃え尽きる前にさっさと炊事を済ませて、火が消えた後はさっさと寝袋に潜り込まざるを得ない、、ということもあるからだ。

なので、必ずバックアップとして小型のバーナーや固形燃料などはザックに忍ばせて置くようにしている。

 

太陽と日当たりは、作業時間と乾燥、温かさに関係するものだ。

特に日の短い秋~冬には、太陽の出ている時間内で設営に関する一連の作業を終えるのが難しくなってくる。

加えて陽の沈む方向に山や雲があったりすれば、さらに暗くなるのは早まり、時間が足りなくなる恐れがあるからだ。

そして、日差しが当たりにくかったり、当たる時間が少ない場所は当然気温が上がりにくくまた、乾燥しにくい。

これは数日間、その場所にとどまる場合には特に過ごしにくさを感じる要因ともなる。

 

最後に、ロケーションについてだが、楽しみで野営に来ている以上、気持ちの良い景色の中で過ごしたいという思いは誰でも抱くだろう。

これまで書いた選定要素とその優先順位を考えれば、景色の良さはどうしても優先順位が低くなってしまうが、余裕があればこの点にも気を配って、野営地を見つけるようにしてもらいたい。

 

そして、これらが奇跡的に全て揃った場所が見つかったら、そこはあなただけの最高の秘密の場所にしておくことだ。間違ってもSNSなどで公開してはいけない。

そうすれば、一生の宝物になるだろう。

 

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