山菜は御飯の主役になれるか?

wild vegitables
 
4月の日曜日、いつものベースキャンプで昼飯の用意をしようとしていた時の話。

何気なく森の縁辺りを眺めていたのだが、すると目に飛び込んできたのは”たけのこ”
地表から20cmほども飛び出した先端は、ここ数日で成長著しく伸びてきた様子で、産毛の付いている皮も若々しい。

新緑のこの季節はたけのこの美味しい時期。
こいつは頂戴しない訳にはいかないと、根の周りを掘り返す。

が、土が結構硬い、、しかも細い根が張り巡らされていて、掘りづらい、、

相方と交代しつつ、15分ほどかけてやっと掘り起こしたのだが、、イメージしていたのとは違って、小さい。
地中に埋まっている可食部の根本部分はそれほど大きくなく、硬い先端のあたりは捨ててしまうしかなかったので、思ったより食べられた量は少なかった。


春から夏にかけての今の季節は、食べられる山菜や野草が豊富な、山の恵みの恩恵を一番受けやすい季節とも言える。
わらび、ゼンマイ、つくしやふきのとうなど、誰でも目にしたことがあり、見つけやすく判りやすいメジャーどころがゲット出来るシーズンとも言える。

しかし、、山の幸には落とし穴も潜んでいる事をお忘れなく。

まず誰でも怖れる毒草。危険な毒草と間違えやすい山菜もあり、見たことがある、知っていると安易に判断すると危険だ。
また、簡単に食べられると思うのは間違いで、山菜の多くはアク抜きしなければ食べるのが困難。

そのためには湯を沸かし、灰を入れて煮立てる作業が必要だ。
それも面倒なので、私はアク抜きする手間を省く簡単な方法として、油であげてしまう。

それに山菜の栄養価としては、ビタミン類などは期待できるものの、3大栄養素としてのタンパク質、脂質、炭水化物は殆ど期待できない。

木の実などであれば話は別だろうが、十分に栄養と腹を満たしてくれるほどの量を、自然界で見つけ出すのは至難の業だ。
ひたすらそれらを探しまわり、山中を徘徊するとしたら、その山菜や木の実から得られるエネルギーよりも、消費するカロリーの方が多くなるに違いない。

実際、サバイバルのマニュアルでは、栄養価が乏しい割に、毒キノコの判断を正しく下すことはリスクが高すぎるという理由で、きのこ類を口にすることは禁じている。
ということで、山菜を食料として求めるならば、遊びの範囲で行うのが正解。

山を歩く中で目に入ったら収穫し、あくまで副菜の一つとして考えるのが懸命だろう。
種類の山菜を見分けられるようになれば、貴方の春のキャンプの食卓は、彩りが華やかで、楽しくなる。
 

 

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